今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

1964

私は最初の1時間くらいしか見てないので、ドローンとかはよく分からないのですけれど、2021年東京オリンピックの開会式が、あまりに面白く無かったので、1964年の映像をYoutubeで探して見ています。

選手入場行進が、私のいた高校の体育大会の行進模様を彷彿とさせ、私はアインシュタイン先生と違って行進を結構面白く見てしまう人間でして、楽しく見ています。

www.youtube.com

上の動画の3分40秒あたり、統一ドイツの選手団入場の際の実況がこんな感じです。「374人の選手を送りました。最大のデレゲーション。統一ドイツであります。」私は不勉強なので、delegationという単語の意味をよく知らなかったのですが、どうやら「代表団」とかいう意味のようです。

ejje.weblio.jp

「学習レベル」を見てみると、大学以上とか、TOEIC860点とか、書いてあります。私はこないだ受けたTOEICで700点くらいだったので全然足りてない訳ですが、そうは言ってもややレベルの高い単語ではありそうです。当時のテレビやラジオの普及がどんなものかはよく分かりませんが、おそらく日本中の人が見るであろう東京オリンピックの実況という場所で、他に形容のしようが無いかも分かりませんが、delegationという単語を使うのは少し難しいように感じられるのです。僕はこう思った訳ではなくて、分からない人がいても少し程度の高い英単語を使って許される1964年の日本の状況、またdelegationと言って普通に伝わるくらい当時の日本人の教養がかなりあったのか、そういうことを考えています。

Tokyo 1964 Olympic Games - Olympic Flame & Opening Ceremony - YouTube

また、この映像も結構いいなと思いました。ギリシャから中東や東アジアの国を通って聖火がやってくるという描写があるのですが、世界各地でそれぞれの生活様式で暮らす人々、子供たちが聖火を見ようと列をなしているところは、五輪という世界的イベントへの志向は万国共通のものがあるように感じました。また少し戻るのですが、2分42秒あたり、市電(市電か分からないけど路面電車)が走り車が行き交い横断歩道をわたる大勢の人という、いまだったらベトナムベトナムかは分からないですが)とか東南アジアの発展途上の国で見るような光景が、1964年の東京にあると思いました。当時はまだ、日本も発展途上だった訳ですから、発展途上の東アジアの国の光景というのは、どこも似たような感じになるのかもしれません。聖火が日本国内を走る様子も面白かったです。今と違いまだ衰退していない地方、そこの子供たちの描写、広島を走る聖火は規制線も何もなく、押し寄せてくる人を警備員が何とか止めて道を開けるという様子、今だったらたぶんあり得ないけれど、1964年にはあったある種の自由さ、公式(formalという意味)がいい意味で緩いという、そういう日本の感じを受けます。