今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

論理の飛躍(ある命題が真か偽かを判定するための条件が不足している状態)でなく、論理的にある命題が正しい場合でも、ある人間が瞬間的にそれを受け入れることができるかどうかはまた別の問題である。例えば、ポアンカレ予想「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S^3に同相である」という命題は論理的には真であり、論理も飛躍していない。しかし、多くの人間にとっては、ポアンカレ予想の主張内容を瞬間的に、納得して受け入れることはできない。そこでの納得・理解とは、「ペレルマンという人が証明をして、それが正しいと世界の数学者から認められているからポアンカレ予想は正しいのだろう」という仕方でポアンカレ予想を納得・理解することではなく、「単連結」「3次元閉多様体」といった命題で使用されている言葉の意味や定義、またはそれらの概念の背後にある数学の学問を理解して、例えばペレルマンの通った論理の道筋を追って理解するということである。そして一度、そのような仕方で理解することができれば、2回目以降は「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S^3に同相である」という文言を見て、「多くの数学者が言っているから」という風ではない納得・理解が瞬間的にできると言い得るのである。

読み飛ばし

文章を読むときに、こういうことがある、という話を書いておく。文章を読んでいて、自分が既に他の場所で少なくとも一度は理解したことがあり、よく馴染んでいる論理構成、例、計算などが出てきたときに、その論理構成や例、計算がどういう仕方で正しいのか、ということを毎回考えることをしない。一度はちゃんと論理の追跡や計算をやってそれらが正しいことを確認したことがあるために、恐らくそれらは時間をかけて考えると正しいことが確認できるだろうという態度で、済ませてしまう。これが良いことなのか、悪いことなのかは分からない。毎回きちんとやった方がいいような気もするから心情的には悪いことのような気がするけど、実用的にはそういうことはしていないから、実際的にはそれで正しいのかもしれない。こういうことがある。

【京大】偏見・差別・人権(佐藤享 他)授業所感

以前、こんな記事を書いたことがありました。

philosophiaichi.hatenadiary.jp

最近になって(2021年9月の話)、この記事がやたら多くアクセスされているのを、確認していました。この記事は、かつて一度思い立って、当時の1年前(2019年度)に履修した人社の授業の感想を色々書いてまとめようと思って作ったものでしたが、1つ目の授業を書いた後に息が切れて、やめてしまったものです。しかし、最近多くアクセスされているので、1つだけではなくいくつか書いておかないとタイトル詐欺になってしまうので、1年半ぶりくらいに書くことにします。しかし、2年前の授業のことなので、もう忘れてしまっていることも多くあります。しかし、それでも印象に残っていることは、相対的に自分の中で重要なことだろうので、これを書く意味が、少しはあるのかなと思います。これは自分の満足のために書くのであって、読む人のことは考えていません。

 

月曜5限 偏見・差別・人権 佐藤 享、豊福 誠二、井岡 康時、加藤 寿宏、斎藤 真紀、駒込

この授業は、リレー講義です。5人の教員が、それぞれ2〜3コマずつ授業をして、2〜3週間経ったら次の教員になります。佐藤先生は、授業をしません。彼はずっといて、それぞれの先生が授業をするのを横の方で見ています。最初の授業の時は、注意事項とかを言っていたかもしれません。この講義を担当する先生は、後の方でシラバスを追いかけていると、前期と後期で少し違っていたり、年度が変わると変わっていたりします。2019年度前期と、今とでは担当教員が何人か変わっているかもしれません。この時は、コロナではありませんでした。授業は全て対面で行われました。KKK(国際高等教育院)の教室で、基礎化学実験の後だったので、授業を聞かずに実験レポートを書いたりしていることもありました。そうそう、先程の佐藤先生ですが、この授業は開始15分くらいまでに教室の席に座っていないと、出席扱いになりませんでした。そして、合計で5回くらい?数は忘れましたが、何回か休むと、期末試験が受けられなくなるとか、そういうことがあったと思います。授業の最後に毎回提出する感想の紙を、佐藤先生がその時教室に座っている人に配り歩くので、それを受け取れないと、出席扱いにならなかったはずです。出席不正をして、摘発された人がいた気がします。

評価は、正確な配点は忘れましたが、感想の紙と、期末試験で評価だったと思います。期末試験は、5人いる先生のうち、2人のトピックを選んで、提示された問題について論じて、提出だったと思います。どんなことを書いたかはあまり覚えていませんが、授業中に先生が強調していたことを思い出して、その趣旨に沿うようなことを大体書いて、単位がきたと思います。そういう仕方がいいのか悪いのか、それは分かりません。授業は大体どの先生も、プリントを配って、そのプリントに沿って授業をしていた気がします。スライドを使う人もいたと思います。

授業の内容を思い出しましょう。1人目は、豊福誠二先生です。この人は確か工学部を卒業して弁護士になった人で、授業のトピックは在日朝鮮人についてでした。概して、多くの日本人にとってこの問題は(問題?)非常に微妙なものかもしれません。僕には実際に朝鮮学校に通っていた友達や、在日韓国・朝鮮人の友達が何人かいるので、非常に身近な話題です。豊福先生は、京都の朝鮮学校に関連する訴訟の朝鮮学校側の代理人をしていた(あるいは、している)ことがあるので、その立場はもちろん在日朝鮮人サイドに寄っています。しかし、それを差し引いても、この差別の問題には、実際に問題があるという思いを抱きました。講義では、桜井誠在特会ヘイトスピーチの映像が上映されたりして、非常に緊迫感がありました。豊福先生のコネクションで、希望者は、実際に左京区銀閣寺の裏にある朝鮮学校に見学に行くことができるというので、希望して行きました。当日は、先生の他に10人前後いたと思います。朝鮮学校に入るのは初めてだったので、色々新鮮でしたが、学校の内部のことについてインターネットにどれくらい書いていいのかよく分からないので、詳細は書きません。見学は、たぶん数時間くらいだったと思います。教養教育として、大学にしか出来ない非常に意義のある授業でした。とても印象に残っています。

実際に2人目だったかどうかは覚えていませんが、井岡康時先生。この方のトピックは、被差別部落の人々への差別の問題でした。ちなみに、僕は期末試験の問題は、豊福先生と井岡先生のトピックを選択しました。プリントに様々な資料を載せて、講義していました。印象に残っていることは、授業が終わった後に質問というか少し話をしたことで、浪人中に読んでいた吉本隆明の『共同幻想論』(人生で読んだ本の中で、最も書いてある意味が分からなかった)について、僕読んだことありますみたいなことを言いに行ったのかなと記憶しています。多分、プリントの資料の中に引用されていたのだと思います。この方の差別問題に対する姿勢(?)も印象に残っています。通常、差別問題を扱う場合、それを解消しなければならない!という姿勢になるのかなと思いますが、この方は達観していて、理性とは別のところにある差別という心の問題は根深いので、差別問題を最終的に解決するのは、時間の流れと、それに伴う世代の交代だというような印象で、試験の東安にも僕はこのようなことを書いたと記憶しています。

加藤寿宏先生と、斎藤真紀先生の授業の印象は、非常に残酷で申し訳ないですが、あまりありません。多分、授業中に基礎化学実験のレポートを書いていたからだと思います。

駒込武先生の印象は、授業中というよりその後の印象がよく残っています。トピックは従軍慰安婦の問題で、政治的に反安倍という印象を受けました。その後、2019年のNFで正門前で拡声器を持って演説していたり、この方は京大の職員組合と関係しているのですが2020年の総長選で候補に公開質問状を送ったり、総長選の情報をまとめるブログを立ち上げたり、職員組合のタテカンをめぐって京大当局と争ったり、そういう印象が非常に強いです。そういう活動は、今の京大では向かい風が強いと思うので、頑張って欲しいです。

そういうわけで、この記事をおしまいとします。

後期も全部オンラインにして欲しい

2021年9月17日にKULASIS(京大の学生ポータル)で発表があり、2021年度の後期授業について短くとも10月21日までは原則としてオンライン授業である旨が知らされた。効果がよく分からない感染対策のために、明らかに教育的効果が減じているオンライン実験と称するものを学生にやらせるのは、大学としての責任を放棄している面があると思う。前期の「オンライン実験」がそうだったが成績A+を与えておけば実験がオンラインでも学生は黙るだろうというような意識が感じられ、学生を愚弄していると思った。実際に誰かにそういう意識があるかどうかは別として。

他の社会的活動(例えば大学生は、大学の授業に行かなくてもアルバイトをするなど、対面での社会的活動を行なっている)をそのままに、大学の授業だけがオンラインであることの意味がどれくらいあるのか分からない。対面授業が無くなり、全てオンラインになれば、通学時間が無くなるので、学生に自由な時間が生まれる。通学時間分を全てアルバイトの時間に変えることすらできる。左京区内、あるいは自宅と左京区を往復するより感染対策的に言えば「危険な」移動が、むしろオンライン授業になることで可能になる。オンライン授業であることで、教室に行く必要が無くなれば、全国どこにいても授業が受けれるので、全国を観光しに転々としながら授業を受けることだってできる。実際、そうしている人も多くいる。対面授業をやって、学生を左京区に縛り付けておく方が、感染拡大のリスクが低減することすらあり得るのではないか。

オンライン授業にすることで感染拡大のリスクが抑えられるというのは、学生が大学に行く代わりに家から出ないことを前提としている。実際には、学生は家から出る。夏期休暇における学生の移動や、オンライン授業を受けながら全国を転々とする学生の移動を本格的に制限することなしに(もっとも、そうすることの意味があるのかは分からないが)授業だけをオンラインにする意味がどれくらいあるのか、私には分からない。

京都大学も世間体を気にしなければいけないので大変だと思う。私は、オンライン授業を歓迎する。課題は面倒くさいが、対面併用の授業形態であってもオンラインと同じ量の課題が出ることが前期で分かったので、その時の気分によって対面に行くかどうかを決めることになるからだ。それは面倒なので、一律オンラインの方が気が楽だ。通学時間(1日3時間以上!)も無くなる。早起きもしなくていい。なんなら、頑張れば授業を受けながら旅行だって出来るだろう。青森に行ってみたい。三内丸山遺跡太宰治の生家には行ってみたい。

程度の差ではないもの

新宿で座り込んでいる若者と、会社に出勤しているサラリーマン

多分どちらもコロナを広めるのに少なからず寄与しているけど、前者の方が悪いと思う人が多いだろう。この2つの間には程度の差しかない。

 

あなたの考えに近い人の考えと、タリバン中国共産党の思想

この2つの間には程度の差しかない。タリバン共産党の考えは認められなくて、自分に近いけれども自分の考えそのものではない考えを受け入れられるのは何故だろう。この2つの間には程度の差しかない。

 

2つの間に程度の差しかないとき、善悪の判断基準の線引きをするのは難しい。明らかに線の左側にあるものと、明らかに線の右側にあるものについては大丈夫でも、線の近くはぼやけていて、どちらという判断をすることができない。そうであるならば、なぜ線の近くにないと思っているものについては、明らかに線のどっち側にあるという判断が可能なのだろう。人によって違うのかもしれない その判断を、あまり自分で確信を持つことができない 多分この程度の差という考えは、あまりよくないのかもしれない 本当に大事なのは、程度の差ではないもの それを探したい

英国の金(Gold)、世界2位?17位?

 BBCの記事には、イングランド銀行は、米国の連邦準備制度に次いで世界で2番目に多く金を保有しており、320年以上金を盗まれたことが無いという信頼と実績のためにベネズエラを初めとする多くの中銀がイングランド銀行に金を預けていると書かれています。

Why is Venezuela's gold in the UK?

The Bank of England is the second largest keeper of gold in the world, with approximately 400,000 gold bars - only the New York Federal Reserve has more.

It has one of the largest gold vaults in the world and prides itself on never having had any gold stolen in its more than 320-year history.

 

Central banks of a number of nations use it to store their national gold reserves and Venezuela is one of them.

 引用元:

www.bbc.com

Gold barについての英語版Wikipediaによると、gold barの重さは1本あたり12.4キログラムということで、上の記事ではイングランド銀行はおよそ400,000 gold barsを保有しているということですから、大体4960トンの金塊を持っているということになります。

The standard gold bar held as gold reserves by central banks and traded among bullion dealers is the 400-troy-ounce (12.4-kilogram; 438.9-ounce) Good Delivery gold bar.

引用元:

en.wikipedia.org

 しかし、金準備(Gold Reserve)のWikipediaを見ると、United Kingdomの金保有は310トンで17位となっており、これはBBCの説明と整合していないように思われます。ちなみに1位アメリカは8100トン、2位ドイツは3400トンということですから、BBCの記事通りイングランド銀行が約5000トンの金を持っているとすると、これはBBCの説明通り連邦準備制度に次いで世界で2番目に多く金を保有しているということになりそうです。この矛盾はどこから生じるのでしょうか?

en.wikipedia.org

Gold reserves of the United KingdomのWikipediaにも同様のことが書かれています。つまり、イングランド銀行の金準備は310トンで、これは17位であるということです。

Leftover from the Gold Standard which the country abandoned in 1931, it is the 17th largest central bank reserve in the world with 310.29 tonnes of gold bars.

引用元:

en.wikipedia.org

 以上のことから考えると、こういうことが言えそうです。すなわち、まずイングランド銀行は約5000トンの金を持っている。そのうち、英国の金準備として持っているのは約300トンで、残りは英国の持ち物としてではなく、他国の中銀などから預けられている分である、と。

これは合っていそうです。以下に示します。

Although the UK’s gold reserves are surprisingly small, the vault at the Bank of England holds the second largest amount of gold in the world. The BoE holds gold reserves not only for the UK, but a number of other countries around the world.

引用元:

www.gold.co.uk

 他国の金準備だけでなく、企業の金も保管しているようです。

and we also store gold bars on behalf of other central banks and certain commercial firms.

引用元:

www.bankofengland.co.uk

 面白いですね。

狼2素村3盤面で、狼が処刑される確率

狼2(Aさん、Bさん)、村人3(Cさん、Dさん、Eさん)が生存しているとします。狼は必ず村人のうち1人に投票し(身内切りを考慮しない)村人は自分以外の4人の中から誰か1人に投票するとします。このとき、投票のバリエーションは人を区別すると全部で576通り存在します。投票のルールは、まず全員同時に投票し、得票同数者が出た場合は再度投票(決戦投票ではない)を行い、それでも得票が同数になる場合は、得票同数者の中からランダムに処刑するものとします。

 

全員の投票先が異なる(つまりA〜Eさんが全員1票ずつ獲得する)場合は、全部で24通りあります。

次に、最多得票者が2人いる場合を考えます。この場合は168通りあります。

(i)最多得票者が2人とも狼の場合:狼は味方の狼には投票しないと仮定しているので、この場合は起こり得ません。

(ii)最多得票者が2人とも村人の場合:このときは、キャスティングボート(以下:casting vote)が誰であっても、必ず村人が処刑されます。casting voteが投票を変えなかった場合でも、ランダムで処刑されるのは必ず村人です。

(iii)最多得票者の内訳が狼1村人1の場合:

このときは、casting voteが誰であるかによって、どちらが処刑されるか結果が変わります。

(iii-1)casting voteが狼である場合、村人が処刑されます。

(iii-2)casting voteが最多得票者である村人の場合、狼が処刑されます。

(iii-3)casting voteが最多得票者ではない村人の場合、いずれに投票するかはランダムになります。

以上の(i)〜(iii)の結果をまとめると、

(i):0通り

(ii):78通り(村人処刑)

(iii-1):48通り(村人処刑)

(iii-2):18通り(狼処刑)

(iii-3):24通り(ランダム)

となります。

最多得票が3票か4票(誰かが自投票すると5票はあり得るが、ここでは考えていない)の場合は、必ず最多得票者が処刑されます。このうち、狼が処刑される場合は78通り、村人が処刑される場合は306通りです。

以上を全てまとめると、

(1)狼が処刑される場合:96通り

(2)村人が処刑される場合:432通り

(3)ランダム:48通り

となります。

このうち(3)ランダムの内訳は、全員に1/5ずつ(つまり狼2/5、村人3/5)が24通り、狼か村人の1/2が24通りです。よって、狼が処刑される場合は(2/5)×24+(1/2)×24=108/5、村人が処刑される場合は(3/5)×24+(1/2)×24=132/5、通りとなります。

従って、全体として

狼が処刑される場合:108/5+96=117.6

村人が処刑される場合:132/5+432=458.4

となるので、

狼が処刑される確率:117.6/576=20.4,,,%

村人が処刑される確率:458.4/576=79.6,,,%

となります。