今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

まだ何者にでもなれそうな気がする

最近私の中で、博士後期課程(以下、単に博士課程と呼ぶ)への進学が以前ほど自明でなくなってきたように感じられるので、その思考を言語化することで、理由を捉え、将来を展望してみようと思います。 まず前提として私は、修士課程へ進学する際に、主に大学…

これからの戦争と私

2024年の世界では、戦争が続いている。戦争の現場は、人権が抑圧、無視、毀損、破壊される現場である。日本もそう遠くない将来、いや、差し迫った直近に、戦争が起きる、戦争に巻き込まれる、政府が戦争を始める、戦争状態になる、気が付いたら戦争になって…

ネオ・プラグマティズム宣言 〜熊野寮から学生運動へ〜

熊野寮に何年も住んだ人間として、「自治寮の良さ・悪さ」、それらを包括した価値について、語らなければならないと思うようになってきた。自治寮については、世間に十分に理解されているとは言い難い。要因としては、いくつも考えられるだろうが、以下のよ…

山に登る 心境の変化

むかし、なぜ山に登るのか、ということについて、書いたことがある。その時と今とでは、全く同じ感情を感じているというわけではない。最近山に登って、最近山に登った時はこういうふうに感じているなと思ったことがあるので、そのことについて書くこととす…

2024年のビットコイン投資方針

2023年は対USD、対JPYともにBTC価格は約2.5〜3倍の単調増加であった。2024年も変わらず、Buy and Holdを貫いていく。(BTCのBuy and Holdにはかなりの「信念」が必要だと思う。) 一方で、当たるも八卦当たらぬも八卦、の占いを年初にやっておくのも悪くない…

人間が宇宙へ行くというモチベーションは持続するか

小学校の頃は、クラスで宇宙と言えば私、で通っていたし、実際、天文ではなく宇宙開発の方に興味のある子どもだった。そうした小学校高学年時分に抱いた素朴な思いは、中学・高校で定期テストと受験のための勉強に焦点があっていく中で、知らずのうちにどこ…

資本主義の終焉・分断と対話・個人

最近、資本主義の終焉ということの意味が分かってきた。 身近な共産主義者たちが、金融資本家は追い詰められていて、この社会をプロレタリアートの連帯によって実力で変えられるんだ、という話をよくしている。世界最大のヘッジファンド、量的緩和と現金給付…

2つの研究室に属して

はじめに 2つの研究室に所属していると言うと、大体驚かれる。大学院生で、同時に2つの研究室に所属している人は、かなり珍しいからだ。なので、同時に2つの研究室に所属して、いま私の生活がどんな感じになっているのかを、書いてみようと思った。想定読者…

振り子の等時性

高林武彦の『熱学史』を読んでいたら、ガリレイが振り子の等時性を見つけたということが書いてあった。そういえば何故振り子の等時性は成り立つんだったかと調べると、 振り子の等時性? こちらのサイトに、運動方程式を立てて、sinθ=θとみなして解いて、出…

言及をやめて、勉強を始める

ヴィトゲンシュタインが言った「語り得ぬものについては、沈黙しなければならない」という言葉の意味を、僕は全然知らない。しかし、反射的に言葉を紡ぐのは、あまり格好良くないと思う。 思想史家の先崎彰容は、落合陽一との対談の中で、学者には「のれん」…

私の理科の先生と社会運動

政治や経済は生き方になるが、物理や化学は生き方にならないと言った事がある。よく考えてみれば、物理や化学でもいくらでも生き方になるなと、東工大の細野秀雄先生が書いた文章を読みながら思った。思えば私が今までに影響を受けてきた理科の先生は、社会…

アマチュア無線と私

数日前、第三級アマチュア無線技士試験を受験し、直後に確認できる採点結果から恐らく合格しただろうと思っている。 今回受験したのは、現在私が参加している人工衛星開発のプロジェクトにおいて、地上の無線設備と衛星との間の通信のために必要となるから、…

工学部縦コン(縦横コン)を開いた

2023年3月31日に、工学部縦横コンという(恐らく)本学初のイベントを開催したので、その報告記事を書こうと思います。京大工学部の縦コン文化を継承し、今後後輩たちがますます発展させてくれることを願って。 開催の背景・経緯 元々2019年に開かれた物工縦…

Ex帰寮、新しい書き方。

この記事は、熊野寮祭エクストリーム帰寮Advent Calendar 2022の25日目の記事です。 どんな準備をして、どこに降ろされて、どんな風に帰って来たか。このような書き方のエクストリーム帰寮の記事は、もうたくさん書かれている。それに、多くの場合あまり面白…

旅に出るたびに強くなる

この記事は、Kumano dorm. 2nd Advent Calendar 2022の3日目の記事です。 私はこのAdvent Calendarで、知人の記事しか読んでいないし、出来事より内面が書かれている方が面白いと思ったので、想定読者は私のことを知っている人。内容は出来るだけ内面に近づ…

ハイパーインフレか債務調整か

諸国のコロナ禍における現金給付に端を発するインフレ*1が、ウクライナ危機で更に加速し、その勢いが日本にも迫りつつあります。インフレへの処方箋として各国中銀が利上げ*2やバランスシート*3の縮小を開始する中、金利差の拡大に伴うと見られるドル高も合…

インフレが必ず来る理由

問:インフレは来ないのではないか? 答:インフレは必ず来ます。その理由を説明します。 まずインフレとは、物価が持続的に上昇する(=通貨価値は減少する)現象のことです。経済成長(好況)と結び付けられることも多いですが、石油危機に端を発する1970…

新自由主義批判に対する違和感

新自由主義とは、「小さな政府」を極めて推進する立場である。通常の自由主義との違いは、この「極めて」という部分だと思う。(新)自由主義とは、政府による経済への介入を否定し、個人の責任で自由な競争を資本主義社会で行うことが、最も社会の発展に寄…

言葉は長崎から来たらしい

「一般に言語的差異が大きい地域は言語発祥の地とみなされ、日本語の成立において九州、とくに西九州の重要性が注目されている(小泉一九九八、Hudson 2002)。」崎谷満『DNAでたどる日本人10万年の旅』の一節である。よく大阪人は、東京に行っても大阪弁を…

クレジットカードのような時間

クレジットカードは、未来の自分がお金を払うことで資本主義を加速する仕組みです。例えば3月20日までの1ヶ月間に使った金額が、3月28日に指定した銀行口座から引き落とされます。それまでの間は、お金を支払う必要がありません。クレジットカードはとても便…

パラレルかな

期待を込めて。 コロナ禍の現金給付によって人々の金銭感覚が変化し実際にモノを買い始めるようになると、リフレ政策的な金融緩和によって過去数十年の間に実物資産の量よりも何倍か金融資産の方が多くなっていたばかりに、お金があると思っていたら実はモノ…

遠方登山におけるガスカートリッジ問題。

遠方登山におけるガスカートリッジ問題とは、飛行機・船舶・新幹線・バス等の多くの公共交通機関において、登山・キャンプで使用するガスカートリッジの持ち込みが制限・禁止されているために、ガスカートリッジの持ち運びに関して頭を使わなければならない…

なぜビットコインを持つのか?

ビットコイン(以下、BTCと表記)を初めとする暗号資産は現在、その普及と規制が同時に進んでいる。エルサルバドルのようにBTCを国の通貨にしてしまった国は例外としても、インドやロシアなど、今まで暗号資産が普及することに慎重的だった国も、その保有や…

【続報】全面的な外部委託の可能性は低い

1月26日追記:「京都大学の附属図書館の夜間・休日カウンター業務運営が4月1日から委託される。業者は3月に決まる。委託される理由は"セキュリティー"上の問題で、1月から採用されたのに3月末で解雇される人もいる。人件費が上がるので閉館が21時30分に30分…

【速報】京大附属図書館の外部委託について

1月26日追記:「京都大学の附属図書館の夜間・休日カウンター業務運営が4月1日から委託される。業者は3月に決まる。委託される理由は"セキュリティー"上の問題で、1月から採用されたのに3月末で解雇される人もいる。人件費が上がるので閉館が21時30分に30分…

今日やったこと(暗号資産の移動)

本記事の一番下の箇条書きが、今日やったことなのですが、暗号資産の取引とかに足を突っ込んでいない人にとってはちんぷんかんぷんだと思うので、補足説明します。 暗号資産にはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のような有名どころを初めとして、数千〜…

ピザ食べたいね

1100 words you need to knowを始めました。1日1ページ、現在2日目。46 weekとか書いてあるので、普通にやると1年かかる。toeicのリーディングの点数を上げたい。toeicに直接的に効果あるのかは知らない。普通に生きてて実力を上げるのが、基本的な考え方な…

その頃本部で起きていたこと【エクストリーム帰寮2021】

【この記事は10分で読めます】 この記事は、熊野寮祭2021の寮祭企画であるエクストリーム帰寮2021 Advent Calender 2021の12月1日の記事です。私は今回、運営本部要員(≠ドライバー、呼称には表記揺れあり)としてこの企画に参加しました。 エクストリーム帰…

論理の飛躍(ある命題が真か偽かを判定するための条件が不足している状態)でなく、論理的にある命題が正しい場合でも、ある人間が瞬間的にそれを受け入れることができるかどうかはまた別の問題である。例えば、ポアンカレ予想「単連結な3次元閉多様体は3次…

読み飛ばし

文章を読むときに、こういうことがある、という話を書いておく。文章を読んでいて、自分が既に他の場所で少なくとも一度は理解したことがあり、よく馴染んでいる論理構成、例、計算などが出てきたときに、その論理構成や例、計算がどういう仕方で正しいのか…