ビットコインと宇宙の組み合わせは、とても興味をそそられるテーマだ。21世紀の人類は、月へ火星へ、宇宙へ進出していくに違いない。その際、ビットコインはどのような展開を見せるのか。ここでは先人の研究を紹介し、内容の要約を示すことで、読者(そして私)の参考としたい。ビットコイン天文学、ビットコイン宇宙学の確立を!
題名:Bitcoin Astronomy : The Law of Hash Horizons
リンク:The Law of Hash Horizons - Bitcoin Astronomy
著者:Dhruv Bansal
要約:将来、ハイパービットコイン化によって、ビットコインは地球における支配的な通貨になる。一方、ハッシュ地平線の法則により、火星では地球のビットコインをマイニングすることができない。従って、火星の主権を取り戻すため、火星独自のチェーン「マスクコイン」を確立するための「独立革命」が起きる。
題名:Bitcoin Astronomy : Karadashev Money
リンク:Kardashev Money - Bitcoin Astronomy
著者:Dhruv Bansal
要約:ニコライ・カルダシェフによると、人類文明は、惑星(タイプ1)、恒星(タイプ2)、銀河(タイプ3)規模へと展開し、使用するエネルギーのオーダーも増加していく。ビットコインやマスクコインは惑星規模のチェーンだが、太陽系規模の「ソルコイン」は、タイプ2のチェーンである。小惑星帯の社会では、惑星のように10光分以内の距離に社会が納まっていないので、ソルコインが必要となる。ソルコインの承認時間は長く、発行速度は遅く、エネルギー消費量と価格は天文学的に高い。決済や物資の移動にかかる時間は長いので、人々の時間選好は低下する。タイプ2のブロックチェーンは、タイプ1のチェーンを置き換えない。それらは、ブロック時間の違いのため、共存できる。一方、タイプ1と2の中間のような形態は存在できない。許されるチェーンは離散的になる。タイプ2文明はじきに、タイプ3チェーンを始めるだろう。