今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

その頃本部で起きていたこと【エクストリーム帰寮2021】

【この記事は10分で読めます】

この記事は、熊野寮祭2021の寮祭企画であるエクストリーム帰寮2021 Advent Calender 2021の12月1日の記事です。私は今回、運営本部要員(≠ドライバー、呼称には表記揺れあり)としてこの企画に参加しました。

エクストリーム帰寮2021は、私が観測した限りでは3人の運営、約25人のドライバー(バックアップ要員を含む)、約160人の参加者から成ります。私はその3人の運営の内の1人として、熊野寮入り口のロビーに基本的にいました。仕事量で言うと、私の活動は当日である11月27日の20時〜11月28日の14時(うち、6時〜10時の睡眠時間を除く)の間であり、他の2人の仕事量の1/1000(いちおーばーいっせん)にも及ばないと思います。そもそも私は寮外生(熊野寮の居住者がその非居住者を指して用いる言葉)であり、またこの企画に参加した経緯もその人的な繋がりの説明から始めると非常に複雑かつ個人的な領域に進むため、ここでは割愛します。本記事では主に、私が熊野寮に滞在している間のことについて出来るだけ個人的な情報を曖昧にしながら、しかしその全てを記録することとします。

熊野寮に入るのは4回目くらいなので怖く、まずは知り合いに電話をかけるところから始まります。現在熊野寮に居住している人間の中で私が最も古くから知っているある人物に電話をかけ「これって熊野寮って今勝手に入ってもいいん?」と聞くと、ロビーにいるとのことだったので、ロビーの場所は当然知らないが、ある用事があって北部にいるから自転車であと10分ほどで着くと伝えました。熊野寮に着いて中に入り、まず食堂まで入っていくと中では何かやっていて私の居場所は無さそうだったので、とりあえず疲れてもいたから食堂入ってすぐ左の椅子に荷物を置いてTwitterを見たりしていました。その前に彼に電話をかけたが繋がらず、そして20分くらい経った時に折り返し電話が来て、ロビーというのはもっと入り口に近いところだと言われて歩いていくと、電話を持ちながら明後日の方向に向かって喋っている人がいたので、これで今回の舞台となるロビーに到着したという訳です。

ロビーでは別の寮祭企画・あたたまり屋と、金融資本家コンパ・打倒金融資本家コンパが行われており、また企画名は不明ですがソーセージが焼かれていました。豚汁と白ごはん(350円)とソーセージ(150円)を頂き、また後で日付が変わる頃にもう1本頂きました。27日というのは寮祭初日であり、初日のあたたまり屋担当の人と喋りながら別の寮祭企画・吉田山かくれんぼのビラを配っていました。(図1を参照)

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図1 3時くらいまでこの格好で本部要員の活動をしていた

先ほど疲れたと申したのは、その前日に百万遍の交差点で夜中に1時間ビラを配るという愚かな行為をしており、睡眠時間が4時間だったためです。熊野寮内は百万遍の北西角とは比べ物にならない速さでビラが飛んでいき、非常に面白かったです。しかしビラは1350枚あるので(愚か)無くなりはしませんでした。

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図2 1350枚のビラ

そうこうしているうちに、今回の企画参加者の中で私が最も古くから知っているある人物が寮に到着し、40kmで荷物を置いていくというので私がお荷物を見ておくことになりました。このとき時刻は20時30分ごろでした。以下に、図3を示します。

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図3 食パンは語る 主催者は愚かであると

上図は、今回の企画・エクストリーム帰寮2021が主催者の狂気によって支えられていることを示す1枚です。参加者のための携帯食料として用意されたこのパンたちは、その後詰め放題100円で叩き売られ、意外にも翌朝私が起きる頃までには既に関西一円の胃の中に出発していました。

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図4 生後6ヶ月の猫

当日、熊野寮のロビーには生後6ヶ月の猫を持った人が巡回していました。

色画用紙をハサミで1/8に切って、私がやると遅いので手で高速で1/8を錬成できる人に全部やってもらいました。

そろそろ運営の話をすると、21時半頃から22時出発の人が徐々にロビーに集まってきました。ドライバーの方も何人かやってきて、運営の指示仰ぎ待ちという感じだったのですが、主催者ともう1人の運営の方が色々バタバタしており不在なことが多かったので、私と翌朝8時出発だという参加者の方とで誓約書の記入やカンパの支払い受け付けなどを始めました。結論から言うとこれはあまり良くなかった部分があって、私は受け付けの全ての仕様を把握しているわけではない飛び入り参加の運営だったので、その後22時出発の手続きが少し煩雑になりました。そうしている内に運営2人に受け付け業務を引き継ぎ、私は受け付けと入り口を往復して、運営の意向を拡声器で喋りながら、誓約書を配る人をやっていました。22時出発の人々は割合で言うと最も多く、さらに私が手続きを煩雑にした効果も相まって、いよいよロビー入り口は人でごった返し密になってきました。22時出発第一種受付者(私が適当に受け付けした人を再度正式な受け付けに全員通す作業)が全員流れたあと、参加者の方には列を形成してもらい、手続きを済ませた人から建物の外で待機して貰うように言って、徐々に人が減っていきました。ドライバーとのマッチングは一度受付を通ると貰える色画用紙(ドライバーにも運転できる距離の都合があるので、距離ごとに色分けした紙を持っている人とドライバーがマッチングするシステム)で行われ、結局22時出発の人で最も早く出発できた人は22時40分頃の出発になったのではないかと思います。

22時出発の次は0時出発なので、少し落ち着いてこの間にご飯を食べたり、別の寮祭企画・金融資本家コンパをやっている人と喋ったりしていました。なお、私は草むしり検定はやっていません。

0時出発の問題は、参加者の受付というよりもむしろドライバーの不足という形で現れました。22時出発の第一陣が22時40分〜23時とかに出発しているので、そもそも何十km先で参加者を下ろしたりしているドライバーが0時までに戻ってこれるはずがなかったのです。そのため、1時出発の受付を済ませた人と段々混ざり始め、戻ってきたドライバーの人には0時出発の人を優先的に連れていくこと、また私は0時出発の人が残っていないか呼びかける作業をしていました。特に長距離のドライバーが不足していて(0時か1時出発には100kmの参加者が3人いた)その方々は結構待たせることになってしまいました。結局0時出発の方が皆行けたのは1時半ごろだったようです。

時刻は2時を回ろうというところ、私は非常に眠くなっていてロビーのソファーにもたれかかっていました。目から出た涙が涙腺に刺さって痛いみたいな非常に苦しい状況のもと、お前いつもこの時間まで起きてるやろとか言われ、それはそうなのですが、2日連続で短い睡眠時間となるとそれはまた別の話です。これは書いていませんでしたが、帰ってきたドライバーの方や、初めて寮にきた参加者の方にお手洗いを案内する仕事を私はやっていました。もう少し経つと眠気のピークを越えてきて、Twitterを見たりしてまた活動できるようになりました。この頃になると2往復目のために戻ってきたドライバーの方が増え始め、2時20分ごろには1時出発の人も含め、参加者の方は一度全員捌けたようです。聞くところによると、昨年(エクストリーム帰寮2020)は0時出発の人々が朝の5時まで出発できないとかいう大変な感じだったらしいので、今年は平和です。

3時頃からは配信の準備を始めました。この企画に私を召喚した人に以前、もつ鍋を食べながら今年はYoutubeで配信をするかもと言われていたので、そういうことは頭の片隅にあったのですが、このタイミングまでそういう話が出ていなかったので、やらないものと思っていました。他の運営2人の人は忙しいだろうので、成り行きで僕のPCで配信をやることになりました。エクストリーム帰寮のYoutubeアカウントに私のMacからログインして、私はYoutube配信をしたことが無かったので、とりあえず適当に触っていたところ、とりあえずWebカメと音声を配信に載せることには成功しました。その時の配信が以下になります。

www.youtube.com

最初は音が入っていないのですが、途中から音が入り、そして一度配信を切りました。

この時はずっと配信アーカイブがちゃんと残るのかが分からず、検索すると基本的には残る初期設定になっているとのことでしたが、アーカイブがチャンネルにすぐには反映されないので、実際に残ったのかどうかは後になるまで(起きるまで)分かりませんでした。

その後、カンパのQRコードだけではなく文字も入れたいという上司の言葉を受けて、OBSでの配信を何回か試みたのですが、どうも配信が安定しませんでした。原因としては通信の問題かなと思ったのですが、後からOBSはMacでは安定しにくいという話をしている人がいたので、そういう問題かもしれません。回線は4種類あって、KUINS-Air、eduroam、1日5GBまで使えるポケットWiFi、月15GB(実質30GB)使えるスマホの4G回線です。熊野寮では大学の電波が弱いのか、あるいはYoutubeを大学がブロックしているのか(例えばKUINS-AirはLINEの通話ができない設定にされている)前者2つは使えませんでした。そこで後者2つのうち、よく繋がる方を色々切り替えながら配信をしていました。OBS経由での配信は以下の3つです。

【熊野寮祭】エクストリーム帰寮2021

【熊野寮祭】エクストリーム帰寮2021

【熊野寮祭】エクストリーム帰寮2021

#エクストリーム帰寮2021 で呟いているTwitterの投稿をリアルタイム(厳密にはOBS側で手動でURLの再読み込みを行わせる必要があるのでリアルタイムにはならない)で表示するというのは先輩のアイデアです。ぶっつけ本番で配信のやり方を模索するのではなく、事前に予め準備しておけば割と色々なことができそうな気がします。来年は正式に配信班として雇ってもらって運営に参加しようかと思います。色々なアイデアを募集してます。

以下は、OBSでの配信を諦めてYoutubeから直接配信したテストです。

www.youtube.com

このとき、私は熊野寮祭2021の上着を着ていますが、これはこの少し前に「これで寮生しぐさが出来るよ」と言われて着なよという感じで渡されたものを着ています。深夜で寒くなってきたのでちょうど良い感じです。この上着を頂いた人とそれから会わなかったので、これは返した方がいいのか、あるいは代金をお支払いした方がいいのか、よく分かっていません。

そして結局、本配信のアーカイブは以下になります。

www.youtube.com

1時間20分あります。配信は4時ちょうどくらいから始めて、URLをLINEオープンチャットに流し、同時に参加者に電話をかけていく旨を伝達しました。配信の最大同時接続数は2で、配信中にコメントも1件頂きました。この記事を書いている段階で、100回ほど再生され、また電話をかけたと思われる人からコメントも頂きました。1時間20分で9人の方と電話を繋いで頂き、非常に面白かったです。余力があれば文字起こしをしようと思います。(余力なさそう)

 

1人目(14:14〜17:26):亀岡のもっと向こうで降ろされた人。40km。22時半出発、0時半に降ろされる。15〜30分程度でイベントのポスターを見て現在地を把握。星が綺麗。オリオン座が霞む。雨具持ってない。峠を越えようとしている。

2人目(19:24〜22:26):石山霊園にいる。滋賀県。出発は3時?25km。降ろされた所はアホほど山。石山霊園まで降ろされてから40分。車降りてちょっと歩いたら大津市の看板を発見。あとどれくらいで帰って来れそうか分からない。雨具持ってない。

みんな傘持ってないので、来年は販売する?

3人目(30:06〜33:26):大原三千院あたりにいる。0時過ぎ出発、1時に降ろされる。ノンストップで歩いてる。3人で参加。降ろされたすぐそばに宗教施設の地図があり、5分ほどで位置を把握。博識な友人がオリオン座の方向に進めばいいと言い、その方角に道を選択。星が綺麗。努力目標あと2時間半で帰寮。

4人目(35:07〜37:21):大原の新田あたりにいる。もう一組と合流中。23時出発、0時20分に降ろされる。大津?降りた瞬間に茅葺き屋根の家が見つかり終わったと感じる。看板を見て10分以内くらいに位置把握。オリオン座を見て方角判断。

5人目(37:35〜40:52):ドライバー。50kmの方を降ろすべく、35kmの人を亀岡に降ろす。2往復目。1往復目は滋賀と京都の県境。どっちのルートを選んでも帰れるような場所で降ろすことを意識。2チームをほぼ同じ場所に落としたところ、違う方向に行ったので面白かった。ルートは出発前に大体決めてるが、現場見て面白そうな場所に降ろす。降ろされる人のリアクションは山やとうわ...ってなる。

配信の音は問題なく入っているらしい。

6人目(42:52〜46:13):洛西ニュータウン越えたところにいる。京都市に入ってる。22時40分に出発、0時に降ろされる。左足痛めて、ヒッチハイク中。5分くらい歩いたら丹南市の看板発見し、位置を把握。月の方角で方向を決定。オリオン座は教養が無いのでよく分からない。あと1〜2時間で帰寮予定。雨降ってる。(私は電話相手がヒッチしてもらってることに気づいていない)

知らん人に電話かけるの面白いから中毒になりそう。運営本部に人が全然いないらしい。250kmの人には電話繋がらず。

7人目(54:41〜57:43):醍醐駅にいる。11時出発、0時くらい?に降ろされる。降りた瞬間に見たことある地名だったので場所はわかった。歩いて看板探して方向を判断。星座は探したがよく分からなかった。あと4時間くらいで帰寮予定。

8人目(59:37〜1:03:47):福井にいる。海が見える。海の近く。車のナンバーから福井。距離100km。2時ごろ出発、5時に降ろされる。降ろされた瞬間でまだ動いてない。どっちに進むか、とりあえず歩いてみる。星座はよく分からない。海岸沿い?海の音が聞こえる。周りは暗い。ポツポツ街灯見える。小雨、ほとんど降ってない。きっと雨に降られるだろう。目標月曜午後までに帰寮。

9人目(1:09:44〜1:12:52):ミヤマの里?大阪。車降りた時は京都。序盤の道間違えて大阪にきた。人がいる平地に来たら地図があったので場所わかった。0時半出発、2時に降ろされる。車がきた方向に歩き出す。星もみえた。ドライバーがヒントを出してくれた。どれくらいで帰って来れそうか検討つかない。

Youtubeでコメント来てた!Goodボタンも1個ついてる。5時出発の人が集まり出す。今から3週目のドライバーさんと喋る。

名言「参加者が一番愚かで、次に愚かなのがドライバーで、最も愚かなのが運営。一番賢いのはロビーでニヤニヤしてるのが一番賢い。」

この段階でほぼ24時間起きてるので非常にしんどい。

私「電話かけて全員にほとんど同じ質問して3分くらいで会話切り上げるっていうコミュ障に優しいやつやってる」

あや!

 

#エクストリーム帰寮 でTwitter検索したところ、配信でかけた電話についてコメントしている方が数名おられました。

見逃している人があったら申し訳ない。

配信は5時半ごろに終了し、その後スマホアーカイブを見ながら寝落ちしました。寝る前に8時か9時に帰寮すると言ってた先輩に着いたら起こしてと言って、ロビーのソファーに毛布をかぶって就寝。

案の定、多分8時半ごろに後ろから大声が聞こえて目が覚める。この時しんどすぎて満足に起きてないのでよく分からないけど多分この時は結構本部が忙しく、主催者が僕に向かって本部変われるか的なことを聞いていた気がするけど、目を瞑って首を横に振って二度寝しました。

もう一度起きたのは10時半ごろ。

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図5 起きたら前に炊飯器があった なんか電源入ってなくて炊けて無かったらしい

寒すぎて動けるようになるまでしばらくじっとして、ロビーに飛び交う会話とかを聞いてました。あたたまり屋にチャイ(100円)があったので、買って飲みました。売ってた人知り合いらしかったことに後で気づきました。

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図6 10時49分に撮影されたチャイ。砂糖入れて飲む。

2日目はリタイア者の状況確認と必要なら救援の調整を大体やってました。11時過ぎごろにTwitter上でリタイア希望で運営に電話をしてるが繋がらないと言ってる人がいるのを教えてもらい、山中越えにいるとのことだったので、運営LINEに報告したところ、お金が無いならバスに便宜乗車できるということだったので、Twitterでその旨を伝言。

12時ごろからオープンチャットで救援要請。運営への緊急連絡先が分からないとのことだったので、運営の方々の対応は難しそうだった。私は主催者の部屋で誓約書の確認作業に従事しました。後で分かったことには、ドライバーの車が一台事故っていたらしく、主催者がその救援に向かっていたので、本部には運営が私しかいませんでした。(後日詳しく話を聞くと、微妙に事実関係が異なっていたっぽい)

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図7 12時10分に撮影された本格カレー

500円。このカレー作った人天才。

その後はロビーでだらだら喋りながら、何時までいようかと思ったけど、18時からバイトがあったので、14時に帰ると言って熊野寮を後にしました。

この後もエクストリーム帰寮2021はまだまだ続きます。他の人のAdvent Calenderもご覧ください。#エクストリーム帰寮2021

adventar.org

 

関連リンク

そもそもエクストリーム帰寮とは?(1年前に主催者が書いた記事)

エクストリーム帰寮2021のルール説明