青春18切符を使って日帰りで大阪から金沢に行ってきました。
始発で行き(事実上)終電で帰ってきましたが実滞在時間7時間ないくらいで割と楽しめました。
以下、交通について書いてから写真付きで現地の感想を書いていきます。
とき:2019年8月14日
行き:新大阪06:23発 → 金沢11:42着
帰り:金沢18:30発 → 大阪23:38着
滞在時間:6時間48分
(詳細は以下のスクリーンショットを参照してください)
金沢でどこへ行くかは事前に決めていないという計画性皆無の旅だったので、往路の電車内のあり余る時間で、近江町市場で昼ごはんを食べること、兼六園・金沢21世紀美術館・鈴木大拙館に行くこと、などを決めました。(金沢城に行くことも検討しましたが城は大体全国どこでも同じだろうという城好きの人には大変申し訳ない理由で保留になりました。)
金沢駅に到着し、兼六園口から外へ出るとガラス張りのドームの中に入ります。ドームを抜けると鼓門から出てくるという形になっています。金沢工業大学が提供するテレビ番組で見たことがある人も多いのではないでしょうか。
しかしこの日は暑かったです。台風10号が北上してくる関係で台風の東側の日本海側はフェーン現象の影響をモロに受け、8月14日は2019年の最高気温(摂氏40度以上)が新潟県で更新されました。石川県もまた然りといったところでしょうか。
地図を見て頂くと分かりますが、金沢城や兼六園、金沢21世紀美術館は金沢駅の南東の地区に固まっているためとても観光しやすいと思います。金沢駅から御飯処:近江町市場までは徒歩で1km無いくらいなので、歩いて動き回れますし、今回は使用しませんでしたがバスも出ていたようです。(暑かったので熱中症になりかけた)
近江町市場についたのはちょうど12時前で、人でごった返しておりどの店も長蛇の列だったので、昼食は後で帰ってきた時に食べることにしました。1階は市場で2階は食べるための店が並んでいました。1階で1本100円の焼き鳥ならぬ焼きドジョウが販売されていたので食べましたが、味は好みが分かれるところだと思います。
金沢城の敷地の北西角にある尾崎神社の門の下で小休憩を取りました。
道の真ん中には、恐らく冬場に道路の雪を溶かすために温水を出すための設備があります。
暑いからなのか、理由は分かりませんが無料で入れたのでとてもラッキー。
風景自体はとても良かったのですが、如何せん暑すぎました。広坂の交差点の自販機で買った三ツ矢サイダーをガブ飲みしてました。金箔が乗っているだけで500円を超えるインスタ映えしそうな金箔ソフトクリームを食べるのはやめて普通のアイスクリームを食べました。暑かった…
レアンドロ・エルリッヒの『スイミング・プール』。これを見るための有料部分への立ち入りには夥しい数の人が並んでいたので諦めました。けど涼しかった...
21世紀美術館に入ることを諦めた一行は、鈴木大拙館へ。21世紀美術館とは比べものにならないほど人が少なく、落ち着いた雰囲気を楽しめました。(涼しかった)
鈴木大拙は、同じく第四高等学校出身で京都学派の哲学者・西田幾多郎と親交があり、禅について英語で多くの著作を著し、日本の禅文化を世界に発信することに大きく貢献した仏教学者です。
思っていたより欧米系の外国人の方がたくさん鈴木大拙館の中にいた印象。受付の方も流暢に英語で対応されていました。やはり「Zen」に興味を持つ外国の方は多いのでしょうか。
人が少ないのは兼六園や21世紀美術館からは少し離れた場所にあることも関係しているかもしれません。入館料は300円で、展示品がある場所とその他いくつかの場所の撮影はNGとのことでした。無料で使えるロッカーに荷物を預けることができます。
建物の中で展示品を見ている間にゲリラ豪雨になっていました。写真の場所は雨の影響ではなく、最初から水が張られていた場所です。これ以降は暑さが少しマシになりました。
その後は鈴木大拙館を出て、21世紀美術館へ戻りましたが依然として人が多く、21世紀美術館を巻くように外側を歩きました。
金沢21世紀美術館と同じ敷地内に佇む松涛庵(しょうとうあん)。
説明は以下から引用します。
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=22&d=3
この建物は江戸時代末期、加賀藩12代藩主 前田斉泰(文化8年~明治17年/1811~1884)により、江戸根岸の隠居所「冨有園」の居室として建築されたものです。天井や柱が紅殻塗りであったことから「赤い間」と呼ばれていました。その後、鎌倉の別邸への移築を経て、昭和11年(1936)前田家16代 利為(明治18年~昭和17年/1885~1942)により、独立した数奇屋風の茶室として整備され「松涛庵」と命名されました。昭和54年(1979)金沢市内に移築され、平成13年(2001)金沢市が取得したもので、江戸時代末の風情を今に残す貴重な建造物であり、今回の移築にあたっては、この雰囲気を伝えることに努めるとともに、新たに椅子点前による立礼席と水屋などを増築しています。
引用ここまで。
敷地に入って見物していたところ、窓から男性が首を覗かせてこの建物にまつわる説明をして下さいました。その話ぶりは、駿台予備学校の吉田仁志先生を彷彿とさせました。
お話によると、この建物は5回移築され、関東大震災の時に窓ガラスが割れなかったのは、かつてコンピュータもない時代に頭一つで耐震構造を設計した棟梁の宮大工の頭によるものとのことです。内部も拝見させて頂きました。(涼しかった)
金沢市庁は21世紀美術館の敷地の隣にあります。その向かい側にあるのが四高記念文化交流館です。
四高文化記念交流館は「石川近代文学館」と「石川四高記念館」の2つからなり「石川四高記念館」の方は無料で入れます。内部の展示は、京都大学の時計台記念館で第三高等学校の展示が行われているのと同じ感じです。当時の制服や教科書ノート、新聞などが展示されてありました(涼しかった)
四高を出た後は、近江町市場まで歩いて戻りました。1階は昼間に比べて人が激減し、2階も夕方だったので営業していない店もありましたが、店先の価格表示を用心深く観察すると2000円くらいで海鮮丼が食べられる店が見つかります。
海鮮丼を食べた後は、主計町茶屋街を観光しました。近江町市場からは歩いて10分ほどのところにあります。
主計町茶屋街からは、歩いて金沢駅に戻りました。直線距離で1.5km程度なので戻れないことは無いと思います。
1日歩き回った歩行距離は、僕のiPhoneによると約14kmでした。金沢は、青春18きっぷで大阪からの日帰りでも十分満喫できる街だと思います。唯一の心残りは金沢21世紀美術館に入れなかったことでしょうか。またの機会に人が少ない時を見計らって行きたいと思います。また、暑すぎるので夕方までは美術館など建物の中にいて、日が傾いてきてから兼六園を見た方が暑くなくていいかもしれません。
晩ごはんを車内で食べながら帰りました。サンダーバードには3回くらい抜かされました
思ったよりにおいも無いので車内でも問題なく食べれると思います。
(この記事を読んだ人は皆、読み終わった後すぐに金沢に行っています。)