今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

山に登る 心境の変化

むかし、なぜ山に登るのか、ということについて、書いたことがある。その時と今とでは、全く同じ感情を感じているというわけではない。最近山に登って、最近山に登った時はこういうふうに感じているなと思ったことがあるので、そのことについて書くこととする。

習慣的に登山をするようになって、もう10年近くになる。最初は、高校の山岳部に入ったことがきっかけで、高校を出た後も、いろんな人と、時には一人で、山に登っている。私との登山がきっかけで、登山靴を買ったという人も何人かいる。中にはアイゼンを買った人もいる。

最初の頃は、アルプスで森林限界に出た瞬間とか、景色がよく見える山頂に来た時とか、そういう時が楽しかったし、今でもそういう気持ちは持っている。けれど、最近では、明らかに昔だったら感じないような感情を感じるようになっていて、そうした変化を感じている。

例えば去年、一人で霧島連山に登った時、下山する時に、これは最初から分かっていたのだけれど、駅まで車道を10km歩かないといけないことがあった。そうすると途中で、トラクターに乗って何かやっているおじいさんがいて、ふと目が合うと、少し話したりする。孫に似てると言われたりする。そんな何分も話さないけど、こうやってよく覚えていたりする。

またこないだ、何人かで雪が少し積もる大和葛城山に登った帰り、駅まで3kmくらい歩いていた時、ふと広がる何でもない畑か田んぼか、何となく良いなあと思ったりする。段々畑の写真を何枚か撮ってみたりする。こういうことは前から思っていたのかもしれないけれど、最近よく覚えているようになった。

ずっとやっていても、異なる気持ちを感じたりする。そういう心の変化を感じ取りたい。掬い取りたい。それを文章にしておくことは、後から振り返った時に、とても価値あることだと感じられる。その一瞬を、いま掴み取らないと二度と手に入らない感じを、最近結構やっているので、もう少しゆっくり行きたいと思う。