今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

令和元年に私が読了した本に就いて

ここでは、私が2019年に読み終わった本を一覧で記録することにしよう。

ブクログの記録によると私は、2019年の1年間で計27冊の本を読み終えている。ここには、読み始めたものの途中で何らかの事情により読むことを中断して最後まで読んでいない本は含まれていない。例えば、『21世紀の資本』(トマ・ピケティ 他、みすず書房2014)などはそのような本ということになる。

2019年に読書目的で読み終えた本は、紙媒体・電子書籍を問わず全てブクログに記載しているはずなので、それを参照する。記録の形式は、上で書いた『21世紀の資本』に準ずる。また、読むことになった経緯や感想なども少し書けたら良いとは思っているが、全ての書籍に関してそれが出来るかは不明である。では、はじめよう。

 

 

331日『重力と磁力の発見〈1〉古代・中世』(山本義隆みすず書房2003

合格発表が終わって何日か経過したとき、祖父母の家に向かう途中、ジュンク堂3冊まとめ買いした記憶。

 

 

48日『重力と磁力の発見〈2ルネサンス』(山本義隆みすず書房2003

 

49日『人間にとってスイカとは何か:カラハリ狩猟民と考える』(池谷和信、臨川書店2014

これは生態人類学1の授業で木村大治先生が紹介していた

 

429日『ゴマの来た道』(小林貞作、岩波書店1986

これも木村先生。

 

 

52日『京大変人講座:常識を飛び越えると、何かが見えてくる』(酒井敏 他、三笠書房2019

これは母が買って貸してくれたのだが、あまり面白くなかったので通学の電車の中で流し読みしてすぐ返した記憶がある。

 

514日『栽培植物と農耕の起源』(中尾佐助岩波書店1966

GWで帰省途中に立ち寄ったJR江原駅のベンチでこれを読んでいたことが思い出される。

 

516日『青春を山に賭けて』(植村直己毎日新聞社1976

(心では)植村直己と同郷で、自分も登山をしているのでとても親近感を勝手に抱いている。

 

531日『誰のためのデザイン?増補・改訂版 ー認知科学者のデザイン原論』(D.A.ノーマン 他、新曜社2015年)

面白かったがキツかった。人為的ミスとされる多くの事故は、人間が扱っているもののデザインが人間に全然親和的ではないせいで起こるのだという主張。

 

 

621日『ユダヤ古代誌〈1〉旧約時代編』(フラウィウス・ヨセフス、筑摩書房1999

これはキツかった。ひたすら電車の中でペーパータイプのガムを噛みながら読んでいた記憶。

 

 

713日『羊の歌 ーわが回想』(加藤周一岩波書店1968

加藤周一の幼少期からフランス留学時の体験や、戦時下で思っていたことなどが書かれていた気がする。面白かった

 

 

86日『続 羊の歌 ーわが回想』(加藤周一岩波書店1968

 

822日『高校数学でわかる複素関数 微分からコーシー積分、留数定理まで』(竹内淳、講談社2019

広島に行く行き帰りの在来線の中で読んでいた記憶。横に座っている奴が暇そうだったので、複素範囲で計算すると楽に計算できるが実数の世界でやると地獄、という定積分をやらせて面白がっていた記憶。

 

825日『PIXARピクサー〉世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』(ローレンス・レビー 他、文響社2019

僕はジョブズがとても好きで、伝記や関連書籍もよく読んできたが、そういうジョブズとはまた違った一面が感じられた。とても面白かったとツイートした記憶がある。

 

827日『磁力と重力の発見〈3〉近代の始まり』(山本義隆みすず書房2003

2巻まで読んで大学が始まったので放置していたのを、夏休みに読んだ。ケプラーの重力理論は、後期の英語の授業のプレゼンで丸々ここから引用して解説できたので、結果的にとても役に立った。magnetic theory

 

 

96日『植物の進化を探る』(前川文夫、岩波書店1969

これは木村先生か、伊谷樹一先生か、どちらかが紹介していた。

 

97日『ヨーロッパワイン文化史:名醸地フランスの歴史を中心に』(野村啓介、東北大学出版会、2019

 

919日『数学が面白くなる 東大のディープな数学』(大竹真一、KADOKAWA2016

高校時代に河合塾で教わっていた師の本。

 

 

102日『太陽は地球と人類にどう影響を与えているか』(花岡庸一郎、光文社、2019

初めて自分だけで東京に行く夜行バスに乗るために京都駅のタワーが下から見えるところで座っている時に読んでいた記憶。太陽の中心から出てくる光の作用でどのようにして磁力線が生じるのか説明できるようになったが、今は忘れたのでもう一度読み直さないといけない。

 

104日『人類発祥の地を求めて ー最後のアフリカ行』(伊谷純一郎岩波書店2014

これは伊谷樹一先生のお父さんの本。伊谷先生は授業中少しお父さんのことも話しておられた。ヘリコプターで降り立ったアフリカのあるところで、かつての知り合いと瓜二つの青年を目撃するが、とうとう真相が分からないまま現場を去った話がとても印象的。イティギ・シケットという日本語で検索しても中々ヒットしないアレが書かれているのもこの本。

 

1025日『酒を食べる ーエチオピアのデラシャを事例として』(砂野唯、昭和堂2019

酒を主食にしているアフリカのある民族を調査した研究者の報告。純粋な液体ではないっぽい。栄養バランスは全く問題ないらしい

 

 

1121日『大学数学のお作法と無作法』(藤原毅夫、近代科学社2019

 

1125日『土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて』(藤井一至、光文社、2018

吉田山の土は結構いいらしい。

 

 

123日『〈高卒当然社会〉の戦後史』(香川めい 他、新曜社2014

教育学の中間レポートのために読んだ本。都道府県ごとに全然違う高校の整備や公私比率を、通時的に分析した本。人はどうしても自分が教育を受けたある時期のその都道府県の印象からだけでしか、教育の実態を想像できないが、本書を読むことでその視点はいくらか相対化できるのではないか。

 

1217日『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(塙宣之集英社2019

2019年が終わりに近づくにつれて今まで全くと言っていいほど興味がなかった漫才に興味を持つようになり、その流れでM-1前に読んだ本。自分は芸人と言うより、漫才師という言い方の方が好きである。

 

1218日『「相対性理論」を楽しむ本 ーよくわかるアインシュタインの不思議な世界』(佐藤勝彦PHP研究所、1998

読み終わったら友達に貸すつもりだったが、忘れている間にコロナがきて貸せていない。

 

1226日『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!』(佐藤勝彦PHP研究所、2000

 

1229日『数学史 ー数学5000年の歩みー』(中村滋 他、共立出版2014

 

 

 

以上見てくると、本そのものの印象はもちろんあるのだが、それよりその本をどこで読んだかとか、なぜ読むことになったかという印象の方が鮮明に残るのだという感じを受けた。2020年はこれを書いている5月の暮れ時点で既にもう2019年の27冊を上回る37冊の本を読み終わっているが、もう一度やりたいと思う。