今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

初めにマクスウェル方程式があった

初めにマクスウェル方程式があった。マクスウェル方程式以前は、光もクーロン力もなく、ただ永遠に続く闇の中に、粒子が混沌と存在していた。マクスウェルが4つの方程式を記述すると、光が生まれ、電気と磁気が生まれた。この最初の時は、光はエーテルの海を泳いでいた。

次にアインシュタインが無から特殊相対性理論を生成すると、運動が生まれた。ただ、その運動は加速を伴わない直線運動に過ぎなかった。アインシュタインエーテルを消し去った。代わりにアインシュタインは質量とエネルギーを作った。直線運動だけの世界に満足できなかったアインシュタインは、それから10年かけて一般相対性理論を創造し、加速度運動を作った。これが運動の創造に関する一連の神話である。加速度運動が生まれると、重力が生まれた。重力が生まれると質量を持った物体の間に力が働くようになり、世界に衝撃が走った。浮いていた大陸は落ち、轟音が轟いた。またこの時から、光は重力によって曲がるようになった。人が壁の向こう側にある物体を見ることができるようになったのは、この時からである。ちなみに、このアインシュタインによる重力創造よりずっと前、ニュートンという神がいた。ニュートンの頃は重力が無かったが、ニュートンはリンゴが木から落ちる光景を目撃したという。

アインシュタインがいなくなると、サイコロで博打を打つのが好きな神々がぞろぞろと現れた。彼らは博打の打ちすぎで目が悪くなり、物体の位置と速度を同時に認識できないようにしてしまった。そのような神々の内の1人であるシュレディンガーが猫を箱の中に入れた。箱の中に入っている猫が生きているか死んでいるかが箱を開けるまで分からなくなってしまったのはこの時からである。

光や電磁気力、重力などが生まれると物質が相互に引っ張りあって集まり始めた。物質はどんどん集まるので、それらはとうとう狭さに耐えきれなくなって爆発した。このようにして宇宙と、宇宙の中心ができた。宇宙の中心はいまや長い時間が経って宇宙の周縁になっている。この一連のビックバンプロジェクトのリーダーだった神が、ガモフである。ガモフはビックバンの際の宇宙の中心の温度を管理する責任者だった。そうして宇宙が生まれ、空間が広がり時間が経った。しばらくすると、宇宙が冷めてきた。そこでワトソンとクリックはDNA二重らせんを作った。全ての生命は、元を辿ると、この時ワトソンとクリックが作った二重らせんDNAから生まれたものである。こうして生命が生まれた。これが現在にまで続く生命の創造に関する一連の神話である。