今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

寶馨氏を支持します【2020京大総長選】

学生には投票権はありませんが、私は勝手に、寶(たから)馨(かおる)氏を支持したいと思います。期末テストや期末レポートに絶賛追われているこの7月中旬なので、詳しく解説や分析の記事を書いたりすることはできませんが、京都大学の一学生が、山極壽一現総長の後任である第27代総長を決める2020年の京大総長選で、寶馨氏を支持したという足跡でも残ればいいかなと思っています。

 

まず、Twitterなんかを見ている限り、現理事である北野正雄氏や湊長博氏は学生には圧倒的に人気がなく、寶馨氏や大嶋正裕氏を支持する声が多く見られます。時任宣博氏と村中孝史氏について言及する声はあまり見受けられませんが、どちらかというと時任宣博氏の方がという消去法的な感じがあります。

 

今回の2020京大総長選については、以下のブログにほとんど全てと言っていい情報がまとまっているので、参考になります。総長選が終わった後にアーカイブが消えないかどうかは心配なので、情報はコピーして全部残しておく必要があるとは感じます。

sites.google.com

拘束力はありませんが、7/17まで学生も投票できる投票を主催されているので、まだ投票していない方は投票してみてはいかがでしょうか。

 

さて、私が寶馨氏を支持する理由という本題に入りたいと思います。私が寶馨氏を支持する理由は以下の3つです。

1「吉田寮生への提訴を取り下げると言明している唯一の候補である」

2「情報公開連絡会を再開すると言明している唯一の候補である」

3「"一律"30単位のCAP制廃止を示唆している」

 

1(「自由の学風にふさわしい京大総長を求める会」の公開質問状、質問2:吉田寮裁判への回答、"大学が学生を告訴しているという状態を一刻も早く解消し、”)

2(吉田寮自治会の公開質問状(1)学生への情報公開についてへの回答、"できるだけ早く情報公開連絡会を再開したい")

3(吉田寮自治会の公開質問状(5)CAP制についてへの回答、"学生全員一律、とする必要はないと考えます。")

 

全体を通して、京都大学が重視してきた価値観である"対話"に非常に重きを置いているなという印象があります。一般に、政治にしても何にしても強権的な手法でやった方が物事は決まりやすい訳で、それで山極壽一体制の時は、いきなり寮生を提訴したりタテカンを撤去したり学生に何の相談もなく一律30単位のCAP制の導入してみたりと、学生は酷い目にあってきました。私は2019年に京大に入学しましたが、その弾圧の光景を嫌というほど見てきました。寶馨氏は、対話を重視するあまり、逆に何も決まらないんじゃないかとこちらがちょっと心配になってしまうほど対話を重視しているように見えますが、むしろそれくらいがちょうどいいのかなと思います。

なお、CAP制については私が過去に書いた記事があるのでご覧ください(宣伝)。

philosophiaichi.hatenadiary.jp

 

以下は、今回の総長選に際して寶馨氏が作成したと思われるWebページですが、京大債の発行など、中々面白いマニフェストが掲げられています。

www.gsais.kyoto-u.ac.jp

 

最後に、今回の2020京大総長選の候補者に対して4団体が行っている公開質問状への回答状況を見てみたいと思います。4団体とは、以下の4団体です。

president-election.hatenablog.com

www.kyodai-union.gr.jp

www.yoshidaryo.org

 こういう公開質問状の文化なんかは、いかにも京大らしくていいと思います。

 

f:id:philosophiaichi:20200715234016p:plain

上表からも分かるように、寶馨氏は4団体全てからの公開質問状に回答しており、選挙権がある教員・職員はもとより、学生との対話をも重視するという姿勢がよく分かります。一方で、例えば北野正雄氏は、投票権を有する職員や教員が多く所属すると思われる京大職員組合を含む4団体全てからの公開質問状に回答しておらず、対話を重視しないという姿勢はもちろん、本当に総長になる気があるのかすら疑問に感じます。湊長博氏と、村中孝史氏に関しては、職員組合からの質問状くらいは回答しておくかという感じでしょうか。

 

学生には投票権はありませんし、誰に投票するか(さらに職員や教員による投票は意向調査に過ぎず、最終的には総長選考会議が決定するので、投票で勝ったからといってその人が総長になるとは限らないというザル制度)は個人の自由ですが、有権者の方々は今後6年間の京都大学のあり方を大きく左右する京大総長選、責任をもって一票を投じて欲しいと思います。