今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

【続報】全面的な外部委託の可能性は低い

1月26日追記:「京都大学の附属図書館の夜間・休日カウンター業務運営が4月1日から委託される。業者は3月に決まる。委託される理由は"セキュリティー"上の問題で、1月から採用されたのに3月末で解雇される人もいる。人件費が上がるので閉館が21時30分に30分前倒しになる。委託には現状の業務内容の一部が含まれない。」

なお、学生アルバイトが図書館事務の運営に関わっていると「セキュリティ上の問題」があるため外部委託すると理由が説明されているようだが、学生アルバイトがいることで何か大きなトラブルが起きたという事実は確認されていないため、これが外部委託する本当の理由なのかは不明。

次のような話もある。特に非正規雇用の職員が多いとされる医学部出身の湊総長の意向で、京都大学は2022年4月から非正規雇用者の給与水準を引き上げるが、その結果人件費が大幅に上昇するため雇い止めなどのコストカットが行われているという話。真偽は不明。

以上が1月26日の23時までに得られている情報のまとめです。1月26日追記終わり。

以下、1月24日に書いた文章に一部追記したもの。

 

一夜明け、状況が少しずつ分かってきました。(災害か)

昨日、以下のような記事を公開したところ、約12時間で1500PVという大変な反響(当社比で)を頂きました。

【速報】京大附属図書館の外部委託について - 今後、旅の日記を書くために用意したブログ

その中で多かった声としては、やはり出元(ソース)が不確かなので、情報を鵜呑みにできないという、非常に真っ当な意見です。しばらく時間が経って、第一感とは異なるなという情報が出てきたので、まとめておきたいと思います。ただ、情報源については申し訳ありませんが、伏せさせて頂きます。(情報源を伏せるという条件で情報を提供して頂いている方もいるので)

まず、京都大学の附属図書館の運営業務が全面的に外部委託される可能性は低そうだということです。今まで学生バイトが行っていた業務の一部が外部の業者に委託されることはほぼ間違いなさそうですが。(そういう旨で3月末で図書館からアルバイトを解雇される人がいる)

現在、附属図書館の夜間の業務は職員ではなくバイトの学生が行っているはずで、今まで学生バイトが行っていた業務が外部委託されると、あまり遅くの時間まで業者に頼めない可能性があるのではという意見を頂きました。なお、閉館時間が30分前倒しになるという情報を最初に出した人のツイートは消えているので、検証はいったん保留です。(1月26日追記:最初の情報は消えているが、その後同じ内容の話が複数人から出てきたため、30分前倒しはほぼ事実と考えて良い。前倒しになる理由は、外部委託することで人件費が上がるため。)

CiNii 論文 -  大学図書館における外部委託状況の量的調査

このような2008年の論文が存在し、大学図書館における業務種別の外部委託率や、国立・私立大学別の業務種別の委託率がまとめられています。第1表によると、「清掃」や「警備」の委託率は70%を超えているのに対し、「電子ジャーナル」関係や「人事」の外部委託率は数%以下と、その業務によっても外部委託の度合いが平均的に大きく異なることが分かります。第3表によると、「整理業務の企画・立案」や「選書」を委託している国立大学の数は0で、一方最も多い「カウンター」業務を委託している国立大学は約3割ほどあります。(上記の数字はいずれも、回答があった大学の中での割合であることに注意)

附属図書館において、どのような業務が学生アルバイトに任せられているか全貌は把握していませんが、入り口入って左手のカウンター内の業務を学生が行っている様子はよく見るので、この業務が外部委託される可能性が高いのではないかと思います。(1月26日追記:委託される業務がカウンター業務であることはほぼ確定)

その結果として、具体的にどのようなデメリットがあるのかはまだよく分かりません。しかし、清掃や警備などではない図書館内の業務がこれから少しずつ外部委託されていくとするならば、それによって低下する利便性についてはよく考えていかなければならないし、今後の状況をよく注視していく必要があると思います。

最後になりますが、昨日の記事で京都大学の附属図書館の運営が全面的に外部委託されるかのような印象を与える表現を用いたことを、お詫びします。速報性を重視して、内容の確実性を犠牲としてしまいました。

追記:あれから数時間経って、Twitter上でも1次、2次のソースが次第に出てきました。(公式発表は出ていない)

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