今後、旅の日記を書くために用意したブログ

今後、旅の日記を書くために用意したブログです。今のところ旅に出る予定は無いので、旅の日記以外のことばかり書いています。

今年もあと約100日

1月11日に今年は100冊読むということを目標として決め、今年もあと約100日になろうかなったかという所で72冊を読了しており、100冊が現実的な視界に入っている。子どもの頃から本をたくさん読むのはいいことだと聞かされてきたにも関わらず、我々の多くは本を、例えば1年100冊ペースで、読んでいるとは言い難い。本をたくさん読むためには何が必要なのだろうか。考えていきたい。

まず1つ目は、本を見つけることだ。本をたくさん読むためには、それ以上に本をたくさん見つけなければならない。読み始めたけどあんまり面白くなかったから読むのをやめるというのは正しい判断だと思う。苦痛に耐えながらする読書は長続きしない。持続可能ではないし、また今後いつかその本が楽しく読めるようになるまで置いておくという判断でもある。次のような不等式が存在する。(読むことができる冊数)≦(見つけた本の数)。たくさんの本を読むためには、当たり前だがたくさんの本を見つける必要がある。それも面白く、持続的に読むことができ、読むことが苦痛にならない本を、大量にだ。そのためには、仕組みとして大量の本が視界に入る状況を作らなければならない。出版社のTwitterをフォローするとか、好きな作家の新刊情報を定期的にチェックするとか、面白かった本の著者の過去の出版物に目を通すとか、定期的に書店や図書館に行くとか、あるいは図書館に入る新刊をチェックするとか。とにかく質より量で大量の本の情報を入手する必要がある。実際に読むかどうかはまたそこから先の話だ。インターネットは強力なツールになると思う。だから、自由にインターネットが使えない幼少期や児童期に、たくさんの本を読めと迫るのは酷だと思う。

2つ目は、本を手元に置くことだ。手で持つことができる本にしても電子書籍にしても、手元に本がないと始まらない。その本を読むかどうかは、手元に本がある状態になって初めて決めることができる。だからタダで何回でも本を借りることができ、読もうと思った本なら大体どんな本でも所蔵されている図書館へのアクセスが確保されているかどうかは、決定的だと思う。地域の小さな図書館や学校の図書室ではどんな本でもという訳にはいかないし、また新刊の導入スピードも速くないので不十分であって、どでかい大学図書館がいいと思う。幼少期や児童期には一般的には大学図書館を使用することはできないし、また本の難しさの問題もあるので、この点でもたくさんの本を読めと迫るのは酷ではないか。

3つ目は、自力で本を購入できる収入を確保することだ。親の許可が必要だと、親の顔色を伺う必要があって、読みたい本もまともに読むことができない。また、図書館だけでは不十分で、本を読むためには大きな書店やAmazonを利用することも不可欠だ。さらに言えば、自分の所得の責任の中で購入した本は、別に読まなくてもよい。幼少期や児童期に親に買ってもらった本はスポンサーからの圧力がかかるので読まなければならないという意識が生じる。そうした意識が生じず、面白くなければ読むのをやめることができ、積読として手元にある読むことができる本の冊数を増やすことは、大量の本を読むのに寄与する。

こうした、インターネットを利用した情報の検索や大量の本へのアクセス、大きな図書館や書店の存在、また自力で読みたい本を好きなだけ確保できる条件なくして、本を大量に読むことはできないと思う。限られた本のリストの中から、そのリストの中にある本のうち読んだ本の比率を上げるという手法では、本を読む活動は長続きしない。以上、大体このようなことが半年以上できるだけ本を読もうと努めて個人的に分かってきたことである。考えは今後変わるかもしれないし、人によっても向き不向きがあるかもしれないが、人に本を読むことを勧める立場にある人は本をたくさん読んでいるべきだと思う。最後に、本をたくさん読むために必要な最も大事なことをお伝えしよう。それは、あなたがいま手に持っているスマートフォンの代わりに本を持つことだ。あなたが何処かへ出掛けるとき、カバンのポケットに本を1冊忍び込ませることからまず始めてみてはどうだろうか。